「おため」(うつり) 心のこもったお祝いに、心を込めて、小さなお礼を。

結婚祝いなど、お祝いをいただいたら、その金額の1割程度を入れてをお返しする品、これを「おため」もしくは「うつり」と呼びます。
一般的には、抱き合わせるように折った半紙に奉書(※昔から大切なことを伝えるために昔から使われてきた厚手の和紙)を巻き、慶事の水引をかけたものが多いのですが、半紙の代わりに懐紙が入っているものもあります。また、半紙や懐紙は最近あまり使われなくなったからでしょうか、後で使いやすい金封やポチ袋、お茶などが入っているものも出てきています。

…と、聞いても、ピンとこないかもしれませんね。
例えば、ご近所から鯖ずしのおすそ分けがあったとしましょう。美味しくいただいたあと、入っていた容器をお返しする際に、「器だけお返しするのも申し訳ないな、かといってあまり高価なものも…」と、例えば、お菓子を少し入れてお渡ししたりすること、ありませんか?そんなイメージでしょうか。
心づくしのお祝いをもらいっぱなしにしない。「おため」はそんな気遣いがかたちになったものなのです。

TOPへ