全国的に不祝儀(葬儀や法要など)には、
黒白の水引を使うところが多いと思います。
ところが京都では、昔から黄白の水引のかかった金封が使われてきました。
では、全国的に黒白水引が多い中、なぜ京都では、昔から黄白の水引のかかった金封が使われているのでしょう。
この理由は、京都に都があった事、宮中(御所)と深いつながりがあります。
一般的に、御祝いごと(慶事)には、赤白の水引を使いますが(結婚祝のみ金銀)、
宮中での赤は、最高級の紅色(玉虫色に輝く深い紅)の紅白水引を使っていました。
ほの暗い御所のなかで、この色を黒と見間違わないように、不祝儀の際には黄色と白の水引を使うようになったと言われています。
今でも京都では、知らず知らずのうちに、御所の文化が生活に溶け込んでいるのですね。