メモ書きから宅配便の伝票や各種の提出資料の記入まで、ボールペンは「いつもそのへんにある」身近な筆記用具。価格も安価です。一見とても丈夫そうですが、実は精密に加工機によって、ミクロン単位の加工精度で仕上げられているデリケートな筆記具です。
そして、身近にあるのに、いざ書こうとすると「書けない」のもボールペンですね。
どうして書けなくなるの?その主な理由は、4つあります。
①インクが古い
ボールペンのインクは、使用、保管の環境にもよりますが、快適に筆記できる目安は、製造後3年だと言われています。
そういえばこのボールペン、買ったのはいつでしたっけ?
②空気が入ってしまう
「インクはまだたくさん残っているのに、書けない…」そんな経験はありませんか?
これは、芯の中に空気が入ってしまい、インクが出なくなるから。ペンの角度が水平以上になってしまうような、上向きの筆記は避けましょう。
例えば、壁に貼ったカレンダーに書き込みをするときなど、ボールペンの先が上を向いていませんか?
③紙の繊維の巻き込み
ボールが紙の上を転がりインクが付くことでボールペンは「書ける」という仕組みです。が、この時にボールが紙の表面の繊維を削り取り、巻きこんで詰まってしまう場合があります。特に、紙の表面がざらっとしたラフな質感の場合に起こりがち。
③ペン先の変形
ペン先(チップ)は、精密加工機によってミクロン単位の加工精度で仕上げられています。特に、ボールとボール保持部の隙間はごく微小。このチップの加工精度のおかげで、ムラのない描線となめらかな書き味が生まれるのです。
モノを突く、穴を開けるといった乱暴な使い方をしたり、ペン先をから落としたりてどこかにぶつけたりすると、インクが出なくなったり、逆に出すぎるようになったりしてしまいます。
このようなことに注意して、ボールペンを使ってみてください。
いざという時、何本もあるのに一本も書けない!!ってこと、少なくなるはずです。